自分中心と言うと「自己チュー?」と思われ勝ちですが、自己チューは自分中心とはまったく逆の状態です。
より正確に言うと、自分中心と逆の他者中心から生まれるのが自己チューと言えるでしょう。
相手にゆずって自分は我慢したり、
お互いが同じくらい我慢すべきだと考えたり、
説得や支配で相手をコントロールしようとしたり、
相手の気持ちを無視して自分勝手に振るまったり、
これらに共通するのは対立にフォーカスしていること。
自分中心的なアプローチは、対立にフォーカスしないので、自分も相手もハッピーにします。
そのメカニズムを、ハラピー流にわかりやすく解説しましょう。
飽くまでも私の理解に基づく解説なので、興味を持って頂けたら石原加受子先生自身の著書やオーディオセミナー(こちらの方が的確に理解しやすく、Amazonその他で手軽に入手できます)で直接学んで頂きたいです。
(当記事の最後で教材のガイドを紹介予定)
- 自発的な過度の我慢は相手への攻撃手段の一つである
- ゴール(目的/目標)ではなく、プロセスやコミュニケーションにフォーカスする
- やる気の発生メカニズム
- 自分中心と他者中心の違い
- 自分中心的なアプローチの特徴
- 自分中心心理学の実践方法
- 自分中心心理学 最初の一歩のおすすめ教材
自発的な過度の我慢は相手への攻撃手段の一つである
まずは我慢が相手に対して想像以上の攻撃性を持っていることを確認していきましょう。
これがわからないと他者中心的な考え方から脱却するのが困難だと思います。
例を一つ挙げましょう。
例)
友だちやパートナーと外食に出掛け、あなたは中華料理を提案。
相手は「それで良いよ」と言いつつもなんとなく不満げな雰囲気。
食事をしていても楽しくない。
後日、その時は焼き肉を食べたかったらしいと知る。
「だったらそう言え!」とあなたは思わずどなってしまった。
この例で伝えたかったのは、我慢していることが相手に伝わったら攻撃になると言うことです。
相手が我慢していると感じたら、楽しい時間は過ごせません。
それが、仕事の関係なら、反抗的な感じがしてイラっときます。
そして、我慢は大抵の場合、相手に伝わります。
結果として、あなたは犠牲になったと感じ、相手は攻撃されたと感じる悲劇が生じるわけです。
では、なぜこの悲劇が生じるのか?
思考で行動を決め、結果は感情で受け止めるからです。
思考は論理的であり排他的です。
AかBかの世界であり、損得勘定の世界です。
なので、あなたは考えます。
「私がゆずれば、相手の得なんだから感謝されるに違いない」
けれど、結果を受け止める感情は違います。
感情を無視してゆずった側は不満を感じますし、
ゆずられた側は、それが伝わって自分を加害者として告発する敵意を感じます。
これらを無意識で感じていて、自覚もできないケースも多いでしょう。
そして、これらを解消するには感情で行動するしかありません。
「そんなことしたら世の中グチャグチャになっちゃうんじゃないの?」
その疑問に答えるのが自分中心心理学です。
ゴール(目的/目標)ではなく、プロセスやコミュニケーションにフォーカスする
感情が大切なのはわかったとしても、
実際の社会生活では達成しなければならないゴールがあり、
個々の人生でも達成したいゴールがあるでしょう。
感情を重視しながら、それらのゴールをどのように達成すれば良いのでしょうか?
目標達成のプロセスを考えてみましょう。
目標にフォーカスし過ぎると却って達成しにくくなる場合がある一方、プロセスやコミュニケーションにフォーカスすることでゴールの達成が加速したり、ゴール自体がより適切なものに変わる場合があります。
そして、自分中心的なアプローチでは、ゴールではなくプロセスやコミュニケーションにフォーカスします。
対人系と目標達成系、双方の例で説明しましょう。
まずは、対人系の例を取り上げます。
例1ーa)対人系ゴール争い
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あなたは友だちやパートナーと外食に出掛けました。
相手は中華料理を提案したけれど、あなたはイタリアンが食べたかった。
ついカチンと来て反発。
「こんなところまで来て、中華なんて食べたくない。イタリアンが良い」
「いや、場所とか関係無くないか?」
結局、イタリアンを食べる事になったけれど、まったく楽しめなかった。
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意見が違うケースでゴールにフォーカスするとどちらかが負ける事になり、どちらかが負けると相手も自分も気分が悪くなるケースがほとんどではないでしょうか?
プロセスやコミュニケーションのフォーカスすると例えば次のようになります。
例1ーb)対人系プロセスフォーカス
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あなたは友だちやパートナーと外食に出掛けました。
相手は中華料理を提案したけれど、あなたはイタリアンが食べたかった。
「私はイタリアンでパスタでも食べたい気分かな?」
「じゃあ、僕はスープパスタで良いかな? 中華と言うかスープ付きの麺類が食べたかったんだよね」
最終的に、二人はイタリアンを満喫できました。
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「そんなに都合良く進むかな?」と思うかもしれませんが、ポイントはお互いの気持ちを言葉ですり合わせる点です。
「中華」や「イタリアン」を前提として考えず、「中華」や「イタリアン」と言うのはどういう気持ちから出てきたものなのかをお互いに言葉で説明する事が、お互いを知る為のプロセスやコミュニケーションになると言うことです。
仮にしっくりした落としどころが見つからなくても、そのプロセスやコミュニケーションが実現すれば悪い空気にはならないでしょう。
対人系で意見が違う場合、どちらが負けても良い結果にはならない事は、もっと意識した方が良いと思います。
次は、目標達成系の例を取り上げましょう。
例2ーa)目標達成系ゴール争い
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あなたは3年目の営業マン。
成績は3年目としては悪くはないですが、同期入社のAの成績には到底かなわずいつも悔しい思いをしていました。
「俺の方が頑張っているのに、なんであいつばっかり!」
今日も帰りに酒を飲んで自己嫌悪に苦しむ。
家に帰れば営業関連の本が数十冊。
「俺はこんなに勉強しているのによ!」
実際の営業には本の知識がなかなか活きてこない。
しかも先輩から本で得た知識を否定されることも少なくない。
数年後、Aは順調に成績を伸ばす一方、あなたの成績はどんどん落ち込むばかりだった。
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営業成績と言うゴールを設定する事は悪いことではありません。
ただ、何事にも程度と言うものがあります。
ゴールにフォーカスし過ぎてしまった事による悪影響が随所に見られますね。
「こんなに勉強している」と言っていますが「本で得た知識を先輩から否定」されたと感じている部分で、謙虚に学ぶ姿勢の欠如が見られます。
毎日酒を飲んでいては自分が感じているほどには勉強していないでしょう。
本に書いてある事が正しかったとしても、現実には適用すべきでないケースもあります。
適用すべきケースでも、適用の仕方を変える必要がある場合があります。
仮に先輩がどう考えても間違っているなら、一度「先輩はなぜあなたにアドバイスする立場にいるか?」を考えて下さい。
それでも間違っているのなら、その先輩が単純に間違っているだけです。
敢えて「否定する」と言うラベルをつけるのは、あなた自身が攻撃的になっているからかもしれません。
「じゃあ、どうすれば良いって言うんだ!」とあなたが思うのも無理はありません。
ゴールにフォーカスし過ぎると、物事をとらえるモノサシの目盛りが荒くなり、解決の糸口が見えなくなりやすいのです。
なので、同じ例で次はプロセスにフォーカスしてみましょう。
例2ーb)目標達成系プロセスフォーカス
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あなたは3年目の営業マン。
成績は3年目としては悪くはないですが、同期入社のAの成績には到底かなわずいつも悔しい思いをしていました。
「俺の方が頑張っているのに、なんであいつばっかり!」
そんなある日、会社帰りにAとバッタリ出会ったので、思い切って飲みに誘いました。
色々話して、あなたは思い切って心の内を打ち明けました。
あなた:
「実は俺、お前を見ると悔しくって。
俺の方が知識も頑張りもあると思ってるのに、お前には全く歯が立たない」
A:
「いや、それは買い被りだよ。
僕は、たまたま成績を上げやすい製品を担当しただけだし、
仮に僕が成長したのなら、それは先輩の教え方がめちゃめちゃ上手かっただけ。
君に抜かれるのも時間の問題だといつも思っている。
下手な先輩より、君の方が尊敬できるよ」
あなたはAの告白に少なからずショックを受けたが、
Aの「先輩の教え方がめちゃめちゃ上手い」と言う部分に興味を持った。
あなた:
「先輩ってどんな教え方をするの?」
A:
「まず、担当する製品の売りと販売ターゲットについて説明するんだけど」
あなた:
「USPの定義と販売セグメントのマッチングだね」
A:
「うん。
そして、それに関連付けて、今までのセールス事例を説明してくれるんだ。
これが実にわかりやすいんだよね。
実際、次の仕事に活かせるようにとても具体的な分析なんだ」
あなた:
「つまり、その先輩は実際のセールスのプロセスを理論的に言語化してくれるってこと?」
A:
「そうなんだ!
僕の成績が今良いのは、完全にその先輩のお陰だと思っている。
でも、僕は自分自身でこういうことを続ける自信が無いんだよ」
思っていもいない方に話が広がって来たが、一方で新鮮な刺激を感じている。
あなた:
「Aが良かったら、これから毎週金曜の夜、二人で勉強会をしないか?」
A:
「面白そうだけど...どういうこと?」
あなた:
「つまり、Aのセールスのプロセスを教えてもらって、
それを僕が理論的に言語化するんだ。
僕は理論を現実にどう適用するかの経験が不足しているから、少なからずAに助けてもらうことになるだろう。
二人で助け合いながら、Aの先輩と同じことを僕たちでできるよう努力してみたいんだ」
A:
「願っても無い事だよ。
こちらからお願いしても良いかな?」
すでにお互いの営業成績の差などはどうでも良くなっていた。
あなたとAは切磋琢磨し、数年後二人の成績は順調どころではなく、
社内で2トップと呼ばれるほどに突出し、会社を背負う立場になって行った。
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書いている内に話がどんどん長くなってしまいました。
申し訳ありません。
「この通り行くわけ無いじゃないか!」と思う方もいらしゃるでしょう。
おっしゃる通りです。
この通りにはならないでしょう。
ただ、ポイントは、ゴールではなくプロセスにフォーカスするとこで、
具体的な解決策が見えてくることです。
それによって、可能性がどんどん広がっていくわけです。
そして、上記の例はその広い可能性の一つに過ぎない。
「この通りにはならないでしょう」とはそういう意味です。
ここで今一度、これまでの例でプロセスにフォーカスした際の言動を思い返してみてください。
その時の自分の気持ちを素直に相手に伝えていますよね。
損得勘定につながりやすい思考ではなく気持ち(=感覚や感情)からプロセスが派生しています。
それを整理すると以下のような流れになります。
- あなたが感じる気持ち(=感覚や感情)
- 「○○したい」という欲求
- 「○○する」という意志
- 実際に「○○する」という行動
自分中心心理学的にはこの流れをスムーズに進めることが人生がうまくいくコツですが、次の章ではこの流れからやる気の発生メカニズムを説明します。
やる気の発生メカニズム
「やりたい事が見つからない...」
そう思っている人は少なくないと思いますし、やりたい事をやっているはずなのにツラさを感じている人も結構いるんじゃないでしょうか?
これは、気持ちから派生するプロセスの流れから説明できます。
- あなたが感じる気持ち(=感覚や感情)
- 「○○したい」という欲求
- 「○○する」という意志
- 実際に「○○する」という行動
注目ポイントを書き出してみましょう。
イ)自分の感覚や感情をきちんと受け止めているか?
ロ)ゴールにフォーカスし過ぎてないか?
僕自身の理解では、大体この2つに集約されます。
一つづつ説明していきましょう。
イ)自分の感覚や感情をきちんと受け止めているか?
自分中心心理学では、欲求の生じる起点は感覚や感情です。
例えばこんな感じです。
- サッカーを見てカッコいいと思った。(感情)
- サッカー選手になれたら良いな(欲求)
- サッカー選手になるぞ(意志)
- サッカー部に加入(行動)
このケースで最初の「カッコいい」が無ければ、その後はありませんよね。
つまり、感覚や感情の感度とやりたい事の量の間には直接的な因果関係があります。
そのため、やりたい事を見つけるには感覚や感情の感度を上げる必要があります。
これをやらないで、思考だけで考えると得意な事をやりたい事だと勘違いし勝ちです。
好き嫌いを感じられないから、自分の強み、中でも武器になる強みを思考で導き出すわけですが、これではまるで企業分析です。
「SWOT分析かよ!」と突っ込んでしまいたいくらい的外れです。
具体的な問題点は2つあります。
1つ目は、強みや得意な事と言うのは、過去に何らかの理由で訓練されたか素質があるかを意味しているに過ぎず、今やりたいかとは関係ありません。
2つ目は、武器になる強みを選択するバイアスがかかるため、普通は役に立たない事(ex.ボーっとする事(釣りなどでは重要)など)が排除されてしまうことです。
では、感覚や感情の感度が低い人はどうすれば良いのか?
このあたりは、本格的に自分中心心理学を学んで欲しいのですが、さわりだけを書くと、嫌な事をきちんと感じながら、日常生活でじっくり感覚や感情を味わう事です。
嫌な事に対しては、感覚が鈍くなってもそこそこの感度があるので感度アップの訓練に丁度良く、日常生活でじっくり味わう事も手軽で継続しやすいからです。
ロ)ゴールにフォーカスし過ぎてないか?
また、目標を持つのは良い事ですが、目標(ゴール)にフォーカスし過ぎると苦しくなります。
そもそも目標が達成されるのは、半年後や1年後だったり、モノによっては数年後、数十年後に達成される目標などもザラにあります。
さらに、目標の達成に失敗したり、途中で飽きたりするケースもままあります。
ビジネスでレジリエンス(回復力、耐久力、対応力)が重視されるようになったのも、実際に何かを計画すると失敗する事が多いからです。
様々な失敗を乗り越えて最終的な成功を導く力がビジネスにおけるレジリエンスです。
つまり、これは成功より失敗の局面が多い事を意味します。
精神が強靭な人は耐える事が出来るかもしれませんが、そうでない人には別のアプローチが必要です。
それが、ゴールを意識しつつも、日々の生活や業務では現時点でやっている目の前のプロセスの中で失敗や成功を感じる事です。
小さな失敗に気づけばリカバリの可能性が高まりますし、小さな成功に気づけば自分の成長を実感できるでしょう。
最終的なゴールの達成に失敗しても、それまでのプロセスで達成した小さな成功はあなたの経験として活きます。
「ビジネスとして失敗したら意味が無いのでは?」と感じる方には、先に書いたことをもう一度書きます。
様々な失敗を乗り越えて最終的な成功を導く力がビジネスにおけるレジリエンスです。
つまり、これは成功より失敗の局面が多い事を意味します。
失敗したら意味が無いのではなく、失敗を乗り越えて成功を導くのがビジネスです。
そして、これは目標を達成するためのあらゆる活動にあてはまると思います。
自分中心と他者中心の違い
冒頭に書いた通り、自己チューは他人中心から生まれるもので自分中心とは正反対の状態です。
多くの人は、ここで混乱すると思うので、自分中心と他者中心を簡潔かつわかりやすく解説しましょう。
他者中心の特徴は、外的な規範やルールにしたがい、想像上の相手に忖度する事です。
想像上の相手と言うのは、直接訊いたわけでもなく、その場で感じたわけでもないのに、弱い根拠を元に相手の気持ちを考える(=想像する)事を指します。
注意が相手に向かうので、自分自身が相手に与える影響に無自覚な場合も多く、すれ違いが続くケースも多々あります。
例えば、怖い上司が近づいてきた時に、あなたが「嫌だな! 怖いな!」と思いながら顔をこわばらせて挨拶したら、その上司が同じように顔をこわばらせて挨拶を返してきた時はどうでしょう?
あなたが相手しか見ていなければ「挨拶したら睨まれた! やっぱり怖い!」(事実は顔をこわばらせて挨拶を返した)となるでしょう。
一方で、自分を見ていれば、自分の怖がる気持ちを自覚できて、例えば次のように感じます。
「ああ、怖かったな。でも挨拶できたぞ。次はもっとリラックスして挨拶しよう」
この例からもわかる通り、自分中心の方が結果的に調和を生みます。
自己チューな人やわがままな人は、その人の中では外的な規範やルールに縛られ、想像上の相手に忖度しまくっているため、自覚としてはめっちゃ我慢しているのに結果的に自己チュー、わがままに見えてしまうわけです。
ここから先は、ぜひ実際に自分中心心理学を学んでみて下さい。
自分中心的なアプローチの特徴
自分中心的なアプローチでは、「私は~」と言うように自分を主語にします。
ただし「私が~」となると、他者との比較や競争になってしまうので他者中心的なアプローチになってしまうので注意してください。
このように自分を主語にすると、私の理解では3つのメリットが生まれます。
- 現状把握が正確になる
- 建設的になる
- 主体的に行動できる
例えば「仕事もきついし、職場の人間関係も最悪で、成長もできない今の職場を辞めて転職したい」と言う場合を考えましょう。
他者中心だと「仕事がきつい」「職場の人間関係が最悪」「成長できない職場」が問題解決の前提条件になります。
そう考えると転職する以外の選択肢って考えにくいですよね。
自分中心的なアプローチでは自分を主語にしますが「私は仕事がきつい」では私が何をどう感じているかわからないし、事実上の主語は仕事のままです。
自分の感覚、感情を書き出すと、例えばこうなります。
「月末処理が忙しくて、終電で帰れずにオフィスの椅子で寝る生活がつらい」(正確な現状把握)
ちょっと話が変わってきませんか?
この悩みを上司に打ち明けてみましょう。(建設的、主体的)
すると上司からこんな答えが返ってきました。
上司:
「申し訳ない。
取り合えず今月末はそんな時はホテル代は会社で出すからホテルにに泊まって欲しい。
その上で、来月以降、君が月末の仕事に早めに着手できるような業務フローの改善案があれば出して欲しい。
それが難しそうなら人員を増やそう」
飽くまでもこれは例ですが、ここに自分中心的なアプローチの特徴が明確に出ています。
結果はともかく、現状把握が正確になり、建設的かつ主体的に動いた事が重要です。
ここから先は、ぜひ実際に自分中心心理学を学んでみて下さい。
自分中心心理学の実践方法
自分中心心理学の実践方法はとても簡単です。
普段の自分の行動を抵抗の少ない程度変えるだけで良いのです。
例えば、いつも断れない友人Aの無茶な時間の誘いに対して、実際に断る事以外にも色々なアプローチがあります。
Aからの無茶な時間の誘いがあった時に「友人Aは好きだけど、私は行くのが嫌だと感じているな」と自覚するのも一つの進歩。
今まで遠慮して取れなかった休憩を少し取れたのも一つの進歩。
後者は友人Aとは関係無いように見えますが、自分を大切にすることでつながっています。
さらに、平和的に断ることが出来ず、喧嘩腰で断ってしまった場合も「断ることが出来た」と言う点で進歩です。
次から、平和的に断れるよう努力すれば良いのです。
このように自分中心心理学では、いきなり大きな事に取り組みません。
小さな事を続けているうちに自分自身が変容していくのを待つ感じだと僕は思っています。
これなら、誰で取り組めるんじゃないでしょうか?
自分中心心理学 最初の一歩のおすすめ教材
自分中心心理学のおすすめ教材は、何と言ってもオーディオセミナー形式のコンテンツです。
理由は、実践する際のニュアンスが本よりオーディオセミナー形式のものが伝わりやすいからです。
ただ、どれを選ぶかはそれぞれの持っている課題によって変わってきますが、最初の一つとしてはこれがおすすめです。
「石原加受子先生のコンプレックス解消オーディオ・セミナー 自分自身を基準にして楽になれる「自分中心」発想法」
僕はiPhoneのブックストアで買いましたが、Amazonでも売っています。
それを聴いた上で「もっと自分中心でうまくいく―「意識の法則」が人生の流れを変える」を読むのが入り口としてはおすすめですね。
ただ、入り口は人によって違って良いと思うので、あまりこの二つの教材に執着する必要はありません。
飽くまでも、どれから入れば良いかわからない人向けのおすすめです。
他にも多くのおすすめ教材があるので、別の記事で順次紹介していければと思います。